愛犬の認知症と向き合う

現代では社会問題になっている認知症という病気があります。
軽度の場合は少し前にしたことを忘れてしまうというような、ちょっとしたもの忘れなのですが、重くなっていくと食事をしたのを忘れるなど、普通ではありえないもの忘れに発展していきます。

最終的には夫婦、親、子供のことを忘れてしまうこともあり、介護で疲れてしまっている人もいることでしょう。
我々人間でも大変な認知症ですが、犬もなってしまうことがあるのです。

犬は7歳以上からシニア犬に分類され、老化とともにさまざまな病気や体力低下など体の変化が起こります。
その中に認知症も含まれているのです。

このページでは、犬の認知症について、症状、治療法、予防法をご紹介していきます。
一緒に学んで認知症を回避しましょう。

目次

犬の認知症

症状

夜間の徘徊

徘徊をしてしまう犬は、昼によく寝ていて夜に起きだします。
夜の徘徊中にやめさせるのは難しいので、飼い主さんが昼と夜のバランスをとってあげることが重要です。

昼によく眠ってしまう時には、眠らないように起こしてあげたり、昼にいっぱい運動させたりしてあげましょう。
あくまで眠るタイミングが夜になるようにしてあげるのです。

夜になってから徘徊されてしまうと、飼い主さんの負担も大きくなります。
夜眠れるように管理してあげましょう。

トイレの失敗

認知症になってしまうと、できていたトイレがうまくできずに粗相をしてしまうこともあります。
やはり場所を忘れてしまうのでしょう。

シニア犬の場合は足腰など、筋力が衰えてしまうことが原因で粗相をしている場合もあります。
だんだんと動くのが面倒になってしまい、トイレに間に合わなくなってしまうのです。

トイレを遠くに設置してある場合は近くに寄せてあげましょう。

飼い主さんを認識できなくなる

とても寂しいことですが、認知症になると飼い主さんが分からなくなってしまうこともあります。
触ろうとするとうなったり、噛みついてきたりします。

攻撃的な性格の場合には侵入者とみなして、襲い掛かってくる場合もあります。
大型犬の場合には十分注意が必要にです。

忘れてしまったとしても、優しく接してあげて、安全だということを教えてあげましょう。

痩せる

認知症の症状の中に痩せることがあります。
健康だった時と同じようによく食べて、良く寝ていて、下痢などもしていないのに痩せてくるのです。

シニア犬になると食べる量が減っていくのでだんだんと痩せていきますが、食欲もあって食べているのに痩せて行く場合には認知症を疑いましょう。
下痢をしたり嘔吐をしたりしている場合は他の病気の可能性もあります。

すぐに病院に連れて行ってあげましょう。

夜泣き

認知症の中でやっかいな行為が夜泣きでしょう。

健康体の場合は、夜に鳴いても意味がないというしつけのために無視をした方がいいのですが、認知症の場合は無視をしてもしつけにはならないので意味がありません。 おやつが欲しいのか、寂しいのか、なるべく要求に答えてあげて、無駄吠えをしないようにしましょう。

夜泣きは夜に起きてしまうことが原因になるので、朝日をいっぱい浴びさせて、日中にいっぱい遊ぶことで夜はぐっすり眠れるようにしてあげましょう。

無反応

認知症になると焦点が合わずにぼーっとしていることが多くなります。
呼んでも返事がなく、反応しなくなります。

その場合は不用意に触らないようにしましょう。
急に手が出てくると、びっくりして噛みつかれてしまう場合があります。

近くで名前を呼んだりしながらゆっくりと触るようにしましょう。
最近ぼーっとしている時間が多いと感じた時には病院に連れて行ってあげるようにしましょう。

円を描くように動く(旋回)

認知症のワンちゃんは部屋の中で円を描くように、とぼとぼと旋回するようになります。
最近部屋の中をぐるぐる回っていると思ったら注意が必要です。

部屋をぐるぐる回る場合は、前庭障害や、脳腫瘍など、脳の病気の可能性もあります。
前庭障害の場合は時間とともに治りますが、脳腫瘍の場合は難しくなります。

発見が早ければ治る可能性もありますが、症状が出てからでは遅い場合があります。
部屋の中をぐるぐる回り始めたら、病院に連れて行ってあげましょう。

狭い所へ入りたがる・出れなくなる

犬はもともと狭いところが好きで、入ることで安心感を得ます。
不安な時や、病気やケガをした時も狭いところに入ってこもってしまう場合があります。

認知症を患っている時も狭いところに入ってこもってしまうのですが、シニア犬の場合は足腰の筋肉が弱くなってしまっているため、出られなくなってしまう場合があります。
狭いところにこもってしまった場合には、なんでこもっているのか様子を見てあげましょう。

好きでこもっている時には、無理に出さずに放っておいてあげましょう。
病気やケガ、認知症の場合もあるので、犬の様子をよく見て必要であれば病院に連れて行ってあげましょう。

急に怒る・噛みつく

認知症になると、相手に対する認識があやふやになりますが、シニア犬の場合は目や、耳や、鼻も悪くなってしまっている場合があります。
五感鈍ることで、相手が誰だか判断できずに怯えるようになってしまうのです。

いつものように呼んだり、触ったりした時に判断ができずに吠えられたり、噛まれたりすることもあるでしょう。
知らない人ならなおさら恐怖に感じて怯えるようになってしまいます。

目が悪い、耳が悪いという症状が出ている時には不用意に近づかず、声をかけながらゆっくり近づいていくようにしましょう。

原因

認知症にかかった場合にはさまざまな症状があり、認知症であると判断できのですが、実はなんで認知症になるのかはわかっていません。
活性酸素が神経や脳の機能の低下の原因になったり、同じ行動ばかりしていると脳に刺激がなくなってしまって認知症になってしまう可能性はあります。

夜泣きや徘徊を止めさせるために、鎮痛剤や麻酔薬を使用すると認知症の症状を進行させてしまう場合もあるそうです。
治療をするには、人と同じで脳に刺激を与えてあげることが大事です。

治療法

認知症の症状はさまざまあり、特徴的なものも多くあります。
認知症の症状がでている場合にはすぐに病院に連れて行ってあげましょう。

ただ、他の病気にかかっている場合で、認知症と同じ症状を起こしている場合があります。
どの病気なのか決めつけないで、病院に連れて行き、医師の指示に従いましょう。

認知症にかかってしまった場合にはどのような治療法があるのでしょうか?
一緒に学んでいきましょう。

運動・食事

認知症になると、昼に寝てしまい、昼夜が逆転してしまう子が多くなります。
朝や昼にはいっぱい日の光を浴びせてあげて、運動をさせましょう。

日中運動させることで、夜にぐっすり眠るようになり、1日のサイクルをリセットできます。
運動をさせることは、認知症の症状の進行を抑制する効果があると言われています。

散歩に連れて行くのも効果的で、外に連れて行くことで、さまざまな臭いに触れて脳内が活性化します。
他の犬と触れ合うのも良い刺激になるでしょう。

足腰が弱くなってしまい、散歩が難しい場合でも、カートなどに乗せて外に連れ出してあげましょう。
認知症になる前よりも多くスキンシップを取るようにしましょう。

肌に触れることや、声をかけることで脳に刺激を与えます。
触れ合う機会が増えると、犬も安心して落ち着くのです。

食事も高齢期用のフードに変えてあげるといいでしょう。
抗酸化作用のあるDHAや、EPAや、ビタミンEなど、さまざまな栄養素が含まれている総合栄養食に変えるといいでしょう。

サプリメント

認知症になってしまった場合に運動や、フードなど治療法はありますが、より効果を上げるためにサプリメントの使用をおすすめします。
サプリメントなら、フードだけだとなかなか摂取しにくい成分を与えることができます。

私もよく利用しているぽちたま薬局で、おすすめのサプリメントがあるのでいくつかご紹介します。

アンキソケア
1本 1,400円

アンキソケアは、天然ハーブのブラフミ、アシュワガンダなどを原材料としたサプリメントで、脳の機能を強化し、不安やストレスを緩和させる効果が期待できます。
天然成分で作られていて、副作用がないので毎日与えることができます。
配合されているブラフミは、脳内の血流を改善して、脳細胞や神経に働きかけ、記憶力や集中力の向上に期待ができ、老化の抑制、認知症や記憶障害の予防にも期待ができます。
アシュワガンダは、滋養強壮、免疫力向上、抗炎症作用や、ストレスを緩和し、脳機能の強化が期待でき、体全体の健康を改善させます。

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サーモンオイルオメガ3脂肪酸
1本 3,400円~

海洋汚染などないキレイなアラスカの海で育った100%天然のサーモンから抽出した質の高いフィッシュオイルです。
フィッシュオイルに含まれているオメガ3脂肪酸(DHA/EPA)には、記憶力、学習能力、認知力改善、血流の改善、抗炎症作用、免疫力向上、循環器系のサポートなど、認知症の症状を抑制する効果が期待できます。
その他、毛並みやツヤを良くしてくれる効果も期待できます。
毎日のフードに混ぜることで、健康にいい作用を補えます。

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ジービッツグルコサミントリーツ
1袋2,223円~

グルコサミンや海洋コラーゲンが配合されている関節のケアをする健康補助食品で、普段の食事に混ぜて与えます。
関節が悪くなってしまうと、散歩も運動も大変になってしまいます。
関節のケアをしてあげて、認知症のならないようにいっぱい運動させてあげましょう。
です。

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シニア犬になってしまうと、体のさまざまな部分に支障がでてきます。
思うように体が動かなくなり、犬も気分が落ち込んでいってしまい、認知症へと発展してしまいます。

少しでも体のケアや、心のケアをしてあげて認知症が進行しないようにしてあげましょう。

今からできること

シニア犬になってしまうと認知症は覚悟しておかなければならない病気ですが、できればならないようにケアしてあげたいですよね。
愛犬が認知症になってしまったら愛犬もかわいそうですが、飼い主さんもつらい思いをしてしまいます。

ここでは、今からできる認知症の予防方法をご紹介していきます。
正しく学んで愛犬を認知症から守ってあげましょう。

予防法

頭を使う遊び・運動

認知症の予防には、脳に刺激を与えてあげることが重要です。
運動をさせることは重要ですが、散歩をする時もいつもと違うコースに行く、時間を変えるなど変化を与えてあげましょう。

コマンドもマテや、フセだけでなく数を増やして、日々何度か繰り返すことで脳を活性化させていきます。
ちょっとしたゲームでも、脳に刺激を与えていい効果を得られます。

どっちの手におやつが入っているか当てさせるゲームをやるだけでも違います。
他の犬に触れ合うのも効果があります。

普段にはない他の犬の臭いなど、新鮮な体験をさせてあげることで愛犬の脳を活性化させます。
毎日マンネリな散歩、遊びをしていると、犬も飽きてしまい脳に刺激がなくなってしまいます。

刺激を与えるように日々工夫をしてみて下さい。

食事内容に気を付ける

認知症予防のためには食事の内容も気を付けてあげましょう。
脳も、体も、老化の原因になるのは、酸化作用です。

体が酸化していくことは、サビていっていると思って下さい。
どんどん体がサビると、体のさまざまな部分で不具合が生じて、病気やケガや認知症の原因になります。

フードを与える時に、これらの酸化作用を抑制する抗酸化作用のある成分を積極的に与えることで、老化や認知症を予防できます。
また、バランスの良いフードを与えることで、体の健康を守ります。

健康を損ねてしまうと、運動をしなくなってしまい、認知症につながっていきます。
抗酸化作用のある成分や、健康にいい栄養素をフードの中に取り入れてあげましょう。

脳に良い栄養素と言われているのが、フィッシュオイルに含まれるオメガ3脂肪酸(DHA、EPA)や、ビタミンA、C、E、葉酸、ミネラルなどです。
特にオメガ3脂肪酸は最近注目されている成分で、犬用のサプリメントも販売されているほどです。

バランスの良い食事を心がけることが大事ですが、食事の与えすぎは良くありません。
おねだりをしてくるからといって与え過ぎてしまうと、肥満の原因になります。

肥満は認知症の原因になるだけでなく、さまざまな病気の原因になり、死んでしまうような大きな病気を患う場合もあります。
犬は与えれば与えるだけ食べてしまうので、きちんと食事の量を管理してあげましょう。

脳梗塞から認知症にかかってしまうこともあります。
脳梗塞は、高血圧からかかることが多くあり、塩分を多くとっていると高血圧になってしまいます。

高血圧を防ぐためにも塩分を控えるようにしましょう。
塩分を体外に排出させるには、カリウムが含まれている食べ物を与えてあげましょう。

カリウムは体内にある余分な塩分を体外に排出し、むくみを取るなどの効果があります。
血糖値が高い場合にも、認知症かかってしまう場合が多くあります。

糖分の多いものは控えてあげるようにしましょう。
逆に認知症のリスクを上げてしまう食べ物もあります。

肉の脂身であるラード、マーガリン、ショートニングなどです。
フードの中にはこのような食品が使用されていることがあるので、購入する前には原材料をよく見て避けるようにしてあげましょう。

要注意!

発症しやすい時期

認知症を発症する場合は個体差もありますが、シニアになっていくとリスクが高まります。
認知症にならずに、寿命を迎えることもあるので、一つにくくるのも難しいと言われてはいますが、認知症を発症しやすくなる年齢は

小型犬 12~16歳頃
大型犬 6~10歳頃

と言われています。
大型犬の方が早めに予防を始める方がいいようです。

近年では、犬の寿命が延びていることもあり、認知症になるリスクも高くなってきています。
長生きしてほしいとは思いますが、認知症になってしまってはかわいそうです。

シニア犬になればどの犬でも認知症のリスクは上がってきます。
若いうちからケアしてあげることで、認知症のリスクを下げることができます。

飼っている愛犬がどういう状態なのか把握してあげることが大事です。
育ち盛りだからと食べさせてばかりいると、シニアになった時にその弊害が一気にくる場合もあります。

年齢によってフードも量、種類と変わると思いますが、バランスの良い食事を心がけてあげることで、認知症のリスクを減らしてあげましょう。
どんなにケアをしても認知症になってしまう場合はあります。

認知症になってしまったとして、最後まで愛してあげましょう。

発症しやすい犬種

シニア犬になればどの犬も認知症を発症するリスクがありますが、発症しやすい犬種もあるのです。
柴犬などの日本系の犬が多く発症していると言われています。

それも国内の調査では、認知症にかかる犬の83%が日本系の犬なのです。
ほとんどが日本系というのは驚きですね。

なぜ認知症の多くが日本系の犬なのでしょうか?
実際に解明されてないのですが、認知症の日本系の犬を調べたところ、血中の不飽和脂肪酸量が著しく低下していたそうです。

不飽和脂肪酸は魚由来の栄養素で、日本系の犬は、昔魚主体の食生活を送ってきたことから、現在の肉主体のドッグフードだと摂取量が足りないので認知症になってしまうのではないかと言われています。 日本系の犬を飼っている人は、早い段階で不飽和脂肪酸を取れるようにフードを工夫してあげることが大事かもしれません。

外飼い

最近は室内で飼われている犬も多くなってきています。
しかし、外飼いをしている人もまだまだいます。

実は外飼いの方が認知症になりやすいのです。
外飼いの場合だと、首輪で繋がれているので、ほとんど同じ場所から動くことがなく、刺激が少なくなります。
飼い主さんも近くにいるわけではないので、一人で遊んでいます。

室内飼いの場合はいろいろなオモチャがあったり、自由に歩き回れるスペースがあったり、近くには飼い主さんがいることが多くあると思います。
部屋の中で遊んでくれる時間も長く、刺激もいっぱいあります。

また、認知症になるくらいのシニア犬にとって外飼いだと、暑い夏や寒い冬は体に負担がかかってしまいます。
運動をしていないのに熱中症になってしまうこともあるのではないでしょうか?

飼い方は人それぞれかもしれませんが、できることなら室内飼いをしてあげましょう。

まとめ

認知症は、我々人間も犬もかかるかもしれない恐ろしい病気です。
できていたことができなくなり、分かっていたことが分からなくなり、自分のことも曖昧になってしまいます。

かわいい愛犬が認知症になってしまったらかわいそうですよね。
飼い主さんも忘れられてしまったり、介護をしたりと心労が増えて行くと思います。

医学の進歩や、健康に対する知識が増えることで、平均寿命も延びて、認知症になる可能性も上がってきています。
若いころからいかに予防をしておくかが大事でしょう。

認知症の進行の抑制になる食べ物や、運動などさまざまなことで認知症の予防ができます。
手遅れになる前に、認知症について正しい知識を学んで予防をしましょう。

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