犬の健康には断然納豆!

犬の飼い主さんであれば、愛犬の健康に気を配りますよね。

家族の一員である愛犬には、日々の食事からこだわり、いつまでも健康でいてほしいと思う飼い主さんが多くいるかと思います。

そんな愛犬の健康におすすめの食材が「納豆」です。

納豆はめちゃくちゃ犬の健康に良く、ぜひ愛犬に与えたい食材です!

では、納豆にはどのような栄養素が含まれており、愛犬にどのような健康をもたらしてくれるのか、詳しく見ていきましょう。

目次

納豆を犬に与えるメリット

腸内環境改善

愛犬の便が臭かったり、便秘気味、下痢気味など愛犬の排泄物で悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか。

特に室内飼育の犬ですと、お部屋の匂いなども気になりますよね。

犬は消化に悪い食べ物を食べた時、ストレスが溜まっている時、加齢によるものなど、さまざまな要因でお腹の調子を崩します。

納豆には、犬の胃腸の働きに役立つ食物繊維が豊富に含まれています。

食物繊維は、便秘や下痢などを防ぐ効果があり、大豆そのものよりも納豆のほうが多く含まれているのです。

さらに、野菜から納豆に含まれている食物繊維と同じ量を摂取しようとすると、かなりの量を与えないと補えないほどです。

そのため、納豆は腸内環境の改善にとても効率が良い食材なのです。

特に納豆に含まれる納豆菌は腸内の善玉菌を活性化する作用が強く、犬の腸内細菌のバランスを整えるために重要な働きをします。

さらに納豆に含まれる酵素(ナットウキナーゼ)は、タンパク質を分解する酵素が豊富に含まれているため、消化のサポートも期待できるのです。

もともと食物繊維はドライフードの原料としても使用されていますが、動物性タンパク質を主食としたフードに、食物繊維を与えることで栄養バランスをとりながら、犬の腸内の健康を保つことができます。

もちろん人間の腸内環境も整えてくれるため、愛犬と一緒に食べたい食材の1つですね。

血流改善

納豆を食べると血流が改善されるのをご存知でしょうか。

納豆に含まれている、「ナットウキナーゼ」は、上記でも書いた通り、タンパク質を分解する酵素です。

この酵素は、血管にできてしまった血栓のフィブリンというものを溶かす働きがあります。

そのため血栓が原因で起こる心筋梗塞や、脳梗塞の予防に効果が期待できるのです。

また、血液がサラサラになるため、血栓を作らせないようにする効果もあるのです。

心筋梗塞や脳梗塞は特に老齢期の犬に注意が必要な病気です。

もともと人間が納豆を食べると血液がサラサラになると言われていましたが、犬にも同様の効果があるようです。

最近では、脳循環の改善にも良いという理由からナットウキナーゼを含んだ犬用のサプリメントも販売されているほどです。

納豆に含まれるビタミンKには、手術やケガなどによる出血があった時に、血液を固めるために必要な要素を助ける働きがあります。

しかし、すでに血栓を予防するお薬を処方されている犬には納豆は与えない方がいいでしょう。

納豆にはビタミンKを多く含むことからこれらのお薬の吸収を阻害してしまうことがあります。

免疫力アップ

納豆は、免疫力のアップや、サポートする優秀な食材です。

納豆にはビタミンB群やビタミンEなど免疫力を強化する成分や納豆菌などの、腸内環境を整える成分が含まれています。

そもそも免疫力とは、ウイルスや細菌などが体内へ入らないように侵入を防いだり、体にできてしまった健康を害する細胞を除去するなど自己防衛機能のことです。

この免疫力が低いと、風邪を引きやすくなる、疲れやすくなる、アレルギーを引き起こすなどの弊害が出ます。

免疫力が低下することにより、疲れやすくなるため散歩などにも行きたがらなくなるのです。

また、室内飼育の犬でも家の中で舞っているホコリなどのハウスダストでアレルギーを引き起こすことがあります。

ですが、納豆には免疫力向上のサポートをするビタミンやミネラル類のカルシウム、カリウム、鉄、マグネシウム、リン、亜鉛などを豊富に含んでいます。

そして、納豆菌には食中毒などを予防するほどの強力な殺菌力があり、サポニンという成分が免疫細胞のエサとなり、免疫力を高めてくれるのです。

また大豆サポニンという成分は抗酸化作用にとても優れた成分で、これは過剰な活性酵素を除去することで、免疫力の低下や老化を防ぐ働きをします。

酵素

動物は生まれつき消化酵素と代謝酵素の二つを持っています。

消化酵素とは、食べ物を体内で消化し必要な栄養を取り込むために必要な酵素です。

そして、代謝酵素とは栄養素をもとに体の各細胞を作り上げたり、呼吸や運動などに欠かせない化学反応に関わっている酵素です。

また、代謝酵素には老化予防、毒素を解毒する、免疫力など生命に関わる重要な役割を持っているのです。

動物はこれらの酵素を体内で生産することができますが、生産量には限りがあるのです。

そのため、消化酵素はなるべく食材から摂取し、体内で作られる酵素はできるだけ代謝酵素とするのが健康の秘訣です。

では、酵素を食材から摂取するのには、どんな食材が効率的なのでしょうか。

そもそも酵素は加熱した食品や加工食品からは摂取することができないのです。

納豆などの発酵食品、生の肉や魚、野菜、果物など加熱調理をしていない食材に多く含まれています。

特に納豆やヨーグルトなどの発酵食品には、肉や魚、野菜類よりも豊富な酵素が含まれているため酵素を摂取するのにとても効率的な食材と言えます。

発酵食品は体や健康に良いと聞くけれども、こういった理由があるのです。

消化酵素

食べ物を消化する時や栄養素を体内へ吸収させるのに必要な酵素です。

いくら栄養バランスに優れた食事をしていたとしても、消化は胃や腸の消化器系の組織が行うのではなく、そこから分泌される消化酵素が行うのです。

主に唾液や膵液、腸液はデンプンやグルコースなどの炭水化物を分解するために「アミラーゼ」という消化酵素を出します。

そして、唾液や膵液、腸液はタンパク質を分解するために「プロテアーゼ」という消化酵素を出すのです。

また、胃液、膵液には「リパーゼ」という脂肪分解酵素を出します。

これらの分解酵素を総称して、「消化酵素」と言うのです。

消化酵素は、自然のものを食べて消化する際には必要としませんが、生肉だの生の野菜だのではなく、加工されたものなどを食べた際に消化に必要とされる酵素です。

そのため加工食品、加熱された食品ばかり与えると、消化酵素ばかりに酵素が使われるため、長生きや健康維持に必要な代謝酵素に栄養素を回せなくなるのです。

そして、人間でも同じですが、消化酵素が不足すると消化不良を起こします。

脂っこい食事を取りすぎた時に胃もたれをするというのはこれらの酵素の生産が体内で追いついていないからです。

代謝酵素

代謝酵素とは簡単に言うと「新陳代謝に必要な酵素」です。

食事などから摂取した栄養素をもとに、体の各細胞を作り出したり、呼吸や運動などに欠かせない化学反応に関わる酵素です。

この代謝酵素は不足すると、肥満や多くの病気を引き起こすとともに、全身の代謝も鈍くなるため老化にも繋がると言われています。

代謝酵素には、吸収した栄養素を体の細胞に届ける働きがあり、体の悪い部分に作用して、自然治癒力や免疫力を高める効果があるのです。
そのため、病気をした時などに体を修復する必要がある場合などに働きます。

人間でもそうですが、風邪を引いた時などに食欲がなくなるのは、代謝酵素が働き、消化酵素の働きが弱くなるためです。

このように酵素は動物の生命を維持していくために必要不可欠な物質なのです。

バランスの良い食事を与えているからといって、犬はそれだけでは生きていくことはできません。

取り込んだ栄養素成分を消化し、吸収し、そして分解するといった過程が健康には不可欠で、その肝心な仕事を担っているのが酵素です。

犬の生活習慣病の大きな原因は「食事にある」と言われています。

それは酵素不足からといっても言いほど、酵素は健康維持や長生きに大切な物質なのです。

納豆の栄養素

納豆の健康効果を見てきましたがいかがでしたでしょうか。

腸内環境を整えたり、血流の改善、免疫力アップ、そして健康維持や長生きに深く関わりのある酵素が入っていることが分かりました。

では、ここからは具体的に、納豆に含まれている栄養素とそれぞれの働きを紹介します。

納豆には、「タンパク質」、「ビタミン各種」、「食物繊維」、「ミネラル」、「大豆ならではの栄養素」が含まれています。

納豆の原料は大豆で、この大豆は「畑の肉」と言われるほどタンパク質を豊富に含んでいます。

しかも、動物性タンパク質を含む豚肉、牛肉に比べると、低カロリーで肥満にも良いのです。

大豆には、ビタミンB1、B2、B6、そしてビタミンEが含まれています。

ビタミンB群はエネルギーの代謝に関わる栄養素で、特にビタミンB2は脂質や糖質、またタンパク質を代謝してエネルギーに変えるほか、愛犬の被毛や毛艶の状態をツヤツヤに保つ効果があります。

食物繊維は上記で説明したように腸の働きを整えたり、コレステロールの吸収を抑えるため、生活習慣病予防にも繋がります。

食物繊維は水溶性と不溶性の2種類がありますが、納豆にはどちらともバランス良く含まれています。

そして、大豆ならではの栄養素は、抗酸化作用や血中脂質を下げる「大豆サポニン」、骨や筋肉の状態をサポートする「大豆イソフラボン」、細胞を若く保ち、血流を良くする「大豆レシチン」が含まれています。

そして、ここからは「納豆菌の働きで作り出される栄養素」です。

納豆菌によって作り出される栄養素として、まずビタミンK2が上げられます。

ビタミンK2は、カルシウムを体内へ取り込むために欠かせない栄養素で、骨粗しょう症予防などにも必要とされています。

もともと腸内細菌で作り出せれる栄養素で、発酵食品などの納豆に多く含まれています。

そして、「ナットウキナーゼ」です。

これは名前の通り納豆ならではの酵素で、血管内にできた血栓を溶かす作用があります。

そのため血栓が詰まることで起きる、脳梗塞や、心筋梗塞の予防ともなります。

また、血液がサラサラになることで、全身にしっかりと栄養素が回るという効果も期待できるのです。

ナットウキナーゼなどの酵素は、生の食品から摂取できる酵素です。

酵素は上記で書いたように、動物が生きていくためには水や酸素と同様に必要不可欠な物質です。

毎日加工されているドライフードばかり与えていては、酵素を取り込むことができません。

そのため、日々のフードに納豆をトッピングするだけでも、健康維持や長生きに繋がります。

与える際の注意点

納豆は犬の体にもとてもいい食材ということが分かりましたね。

コンビニやスーパーでも比較的安価で販売されている食材ですので、「今すぐ納豆を与えてみたい」、そう思う飼い主さんも多いのではないでしょうか。

しかし、いくら健康に良いと言えど納豆を愛犬に与える時にはいくつかの注意が必要です。

納豆パックに付属されているからしやタレは、人間用のものですので使用しないということが常識ですが、他にも注意すべき点があります。

では、納豆を愛犬に与える時にはどんなことに注意すべきかを詳しく見ていきましょう。

与える量

どんなに健康に良い食材でも与えすぎてしまうと、与え方によっては毒になってしまうことがあります。

愛犬に納豆を与える適用は、

  • 小型犬は1/4パック
  • 中型犬・大型犬は1/2パック

ほどが良いでしょう。

毎日与えたい場合には少量からスタートさせて、愛犬の体調や排泄物を見て量を調節してみましょう。

また、普通の納豆よりかは、刻まれているひきわり納豆が消化に良いと言われています。

初めて与える時には、ひきわり納豆から初めてみるのも良さそうです。

納豆には、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。

これらが本来体に良いものとされていますが、過剰摂取すると体に悪影響を及ぼしてしまうこともあるのです。

納豆に含まれている大豆イソフラボンは、摂取しすぎると、ホルモンバランスが乱れることもあります。

また、体に良いからと、朝、昼、晩と、毎食与えると食べすぎて嘔吐や下痢をしたり、中毒などを引き起こす可能性もあるのです。

肉類に比べると納豆は低カロリーですが、100gあたり200kcalあります。

犬に必要なカロリーは犬種や体重、年齢などで異なりますが、納豆を与える際はこれらのカロリー計算も頭に入れておきましょう。

アレルギー

犬によっては大豆に食物アレルギーを持っている場合もあります。

大豆アレルギーを持つ犬が納豆を食べると、口元や眼などの顔周り、肛門周囲、背中、脇の下、手足の先にかゆみや皮膚炎、さらに外耳炎などの症状が出ます。

犬アトピー性皮膚炎と似たような症状です。

納豆を食べたあとに体を痒そうな仕草をしていたら、アレルギーの可能性もあります。

また、食物アレルギーによって下痢や嘔吐を慢性的に繰り返すこともあるのです。

皮膚の症状がなくても、犬によっては慢性的な軟便や嘔吐だけの時もあります。

もし、愛犬に大豆類などを今まで与えたことがないという方は、少量だけ納豆を与えてみて様子を見るようにしましょう。

そして、納豆によって大豆アレルギーが出てしまった場合には、今後は大豆類は与えないようにしましょう。

犬の食物アレルギーを治すということは難しいと言われています。

しかし、原因となっている食べ物を与えなければ症状は良くなり、徐々に快方に向かっていきます。

アレルギーの症状が酷い場合には、一時的にお薬で緩和させることもできます。

食物アレルギーはダックスフンド、パグ、ダルメシアン、シェパード、ミニチュアシュナイザーなどの犬種に起こりやすい病気と言われています。

闘病中・投薬中の子

健康に良いとされる食材でも、良い面と悪い面を持ち合わせています。

納豆は血液をサラサラにし、血栓を予防したり、またできてしまった血栓を溶かす効果が期待できます。

しかし、すでに血栓を予防するお薬を飲んでいる犬が納豆を食べると、その薬の吸収を阻害する恐れがあります。

血栓の予防薬は血液を固まりにくくする薬ですが、人間の場合納豆を食べることは禁じられています。

犬の場合、「ワーファリン」という抗凝固剤を処方されている犬には納豆を与えない方が良いでしょう。

納豆を食べると、腸内でビタミンLが合成されるため、ワーファリンの効果を薄めてしまうことがあります。

実際にワーファリンを投薬中の犬が納豆を食べたら、心筋梗塞の再発作を起こしたという例もあるそうです。

また、納豆はカリウムを多く含んでいる食材で、腎臓や心臓病の犬には注意が必要です。

通常、カリウムは腎臓からナトリウムと一緒に排泄されますが、腎臓機能が低下している犬はカリウムが体内に溜まりやすくなり、低血圧や不整脈など心臓の病気の兆候が出ます。

他にも大豆に含まれているグリシニンという成分により、鉄の吸収が妨げられるため、貧血の犬やすでに貧血があり、お薬を飲んでいる犬の場合、症状や薬の効き目に影響が出てしまうこともあります。

そのため持病のある犬に納豆を与える際は、あらかじめかかりつけの獣医師に相談してからにしましょう。

納豆の与え方

加熱しない!

納豆を与える時は加熱しないようにしましょう。

納豆菌は、熱に強いことから耐熱性菌とも呼ばれていますが、ナットウキナーゼなどの活性酵素は熱に対して弱いため、加熱することはおすすめしません。

酵素以外の栄養素は加熱をしても壊れませんが、納豆に豊富に含まれている酵素は加熱処理することにより、飛んでしまう可能性があります。
せっかく、納豆から酵素を摂取できるのに、加熱処理をしてしまうともったいないのです。

また加熱することにより納豆のネバネバに含まれている水分が蒸発してしまいます。

そのため、パックから付属のからしやタレを取り除き、そのままかき混ぜて刻み与えるようにしましょう。

犬は食べる時に人間のように咀嚼せず丸呑みしてしまうことがあります。

納豆の粒のサイズですと、そのまま噛まずに飲み込んでしまう可能性が高いです。

丸呑みしてしまうと、栄養素がしっかりと吸収や消化されずに、便として出てしまうことになるのです。

大きい粒の場合は細かく刻んで与えたほうが、納豆本来の栄養素が愛犬に届くでしょう。

そして、刻むのが面倒という方には「ひきわり納豆」がおすすめです。

納豆の粒は、小さい方が栄養素が吸収されやすくなるだけでなく、消化にも良いとされています。

トッピング

犬に納豆を与える際には、他の食材も手作りしなければいけないという訳ではありません。

いつも与えているドライフードなどの上にトッピングするだけで、簡単に摂取できるため、納豆はかなりお手軽な食材です。

もちろん、生野菜や、茹でた野菜、加熱処理したお肉などと一緒に与えても大丈夫です。

納豆のネバネバした糸の成分には、「ポリグルタミン酸」というアミノ酸が豊富に含まれています。

これらの成分は旨味成分を構成しているため、よくかき混ぜることによって納豆がさらに美味しくなります。

納豆はよくかき混ぜる前から栄養価を持っているため、かき混ぜると旨味は増すものの、栄養効果が上がるということはありません。

納豆を与える際に、えごま油やあまに油、またはオリーブオイルなどを少し足して与えるのがおすすめです。

これらの油には、悪玉コレステロールを減らす効果や、脳の網膜機能の向上、過酸化脂質を作りにくい、アレルギー体質にも良いなどさまざまな効果が期待できます。

栄養価の高い納豆と、これらの油で愛犬の健康維持を図りましょう。

まとめ

納豆にはさまざまな健康効果があるということを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

愛犬によっては、いつもと同じフードなのにお腹を壊しやすい、毛艶が悪い、病気にかかりやすいなど悩みを抱えている飼い主さんも多くいるかと思います。

ですが、家族の一員でもある愛犬には少しでも健康で長生きして欲しい。そう思う気持ちはみなさん共通ですよね。

納豆は手軽ですぐにでも始められる健康法です。

アレルギーや与える量に注意が必要ですが、納豆を使用して愛犬に手作りご飯を作ることがおすすめです。

飼い主さんの工夫次第でたくさんのレシピを考えることができます。

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